CADオペレーターを目指す人に贈る…
CADオペレーターになろう!

CADオペレーターを目指す人に贈る…

CADオペレーターといっても、扱うソフトや仕事の内容、難易度はさまざまです。
建築系のCADオペレーターなら、設計士の描いたラフプランから実施図面を一式作図できるとか、施工図が描けるレベルになれば、一人前。いっぱしの技術者です。
そこまでではなくても、ちょっとCADを使えるだけで時給は一般事務の2割増し。CADのスクールが人気なのもうなずけます。

だけど。

個人的には、スクールや職業訓練で習っただけでCADの求人に応募できる人って、すごく勇気あるなぁ…と思います。

決して嫌味で言っているわけではないですよ。
私みたいに、建設業界の仕組みをある程度は知っていて、中途半端にスキルと経験がある人間にとっては、自分がその会社の役に立てるのかどうかということが、大きな不安材料となるのです。
だから、仕事の打診があった時は「施工図は描けませんけど、いいですか?」と、かなりしつこく確認します。
どこかから声がかかれば、自分のスキルの程度をきちんと伝えた上で引き受けますが、自分から積極的にCADの求人に応募したことはありません。自信がないから。

そう考えると、知らないというのは本当に強い。何も知らずに飛び込んでみる勇気というのは必要です。そこから、道が開けることもありますから。

未経験からCADオペレーターを目指す人へ

20代半ばで初めてCADを覚え、途中ブランクを挟みながらも、なんとなく今までCADの仕事を続けてきた私から、1つアドバイスを。

どんな働き方をしたいのか?

CADオペレーターには、在宅で仕事をしたり、派遣でいろいろな現場を転々としたり、私のように声がかかった時だけ仕事をしに行ったりと、いろいろな働き方があります。
だけど、スクールへ通って勉強したあとは、とりあえず就職してください。
1つの会社で2~3年も働けば、その業界のこと、図面の読み方、描き方など、ある程度は習得できるはずです。

就職する際には、できるだけその地域で盛んな分野を選択してください。
たとえば、自動車や造船、家電、精密機械を製造する会社が集中した地域なら、機械系。
工業団地や発電所のある地域なら、機械や配管。
建築系は、住宅関係なら地域を問わずある程度の需要があるでしょう。
自分の住んでいる地域では、どのようなCADオペレーターの求人があるのか、チェックしてみてください。

「CADオペレーターなら在宅で仕事ができる」

そう思っている人もいるかもしれません。
実際、私も在宅CADオペレーターをしていた時期が何年かあります。
クラウドソーシングなどでは、今でもそのような募集を時々見かけます。
しかし、在宅での仕事は、基本的に「教えてもらわなくても、ひとりで仕事できる人」がするものです。
初心者には、ちょっと難しいのではないでしょうか。

しかし、一度就職して仕事を覚え、戦力になってしまえば、「在宅で仕事をしたい」と会社に掛け合うこともできるでしょう。
ある程度の力があれば、クラウドソーシングの「在宅CADオペレーター募集」にも、応募することが可能です。

一方、建設現場などの派遣CADオペレーターは、初心者から見ると敷居が低そうに見えるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
中には「スクールで習った程度でも可」という求人もありますが、本当でしょうか?
派遣会社で営業をしていた者としては、非常に疑わしく感じてしまいます。

未経験者が派遣で働く落とし穴

建設現場の派遣CADオペレーターは、派遣会社が募集し、雇用します。
しかし、実際に仕事をするのは現場事務所で、仕事の指示を出すのは現場監督です。
そして、派遣会社へ派遣を依頼するのは、建設会社の総務人事にあたる部署です。

ここが、ちょっとややこしいのです。

現場としては、ある程度の経験やスキルを持った人に来てほしいわけです。
総務としては、とりあえず現場の要望に応じてCADオペレーターを入れなければならないわけです。
そして、派遣会社は売上のため、誰でもいいからなんとかして派遣社員を送り込みたいわけです。

経験者がいればそれに越したことはありませんが、それが無理なら素人みたいなCADオペレーターでも、なんとかして送り込む。それが、派遣会社の営業の仕事。
総務は総務で「とりあえず紹介があったから、あとは現場の人間が判断してくれ」と右から左へ情報を流すだけ。
現場としては、庶務の仕事もあるし、誰もいないよりはいいだろうと思って、OKします。ロクにCADが使えなかったからといって、いちいちクレームをつけることもありません。
心の中で、「今回のCADオペレーターはハズレだな」と思うだけです。

実際、私が2か月前まで仕事をしていた現場事務所の監督さんは、私の仕事が早いと褒めてくれたあと、「最近、どこの現場もハズレばっかりだったからな」とぼやいていましたから。
ちょっと、冷や汗が出ましたよ。

しかし、いちばんの問題は「ハズレ」呼ばわりされることではありません。

現場監督は、基本的に自分で図面を描けます。50代、60代のおじさんでも少しくらいはCADを触れます。
できる現場監督ほど、ハズレのCADオペに仕事を教えるよりも自分でやった方が早いので、あなたに仕事を振ることはなくなります。

仕事をもらえない。それはつまり、いつまでたってもスキルアップできないということです。
当然ですよね。派遣先の現場監督には、あなたを育てる義理などないのです。派遣期間が終わるまで、当たり障りのない仕事を与えてやり過ごせばよいのです。
こんなことでは、あなたはいつまでたってもCADオペレーターとして一人前にはなれません。

だから、まずは就職するべきなのです。

会社が責任もって育ててくれる

私が就職することをすすめるのは、そういう理由です。
会社としては、あなたが育ってくれなければ困るのです。人件費がかかっているのですから。
だから、あなたも3年間は頑張る。
3年間頑張って、CADオペレーターとしてのスキルが身に付いたら、そのまま会社に残るのもよし。転職するもよし。フリーになるのもよし。
あとは、あなたの自由です。

ここまで読んでくださったあなたは、CADオペレーターになるために、まず何をすべきかわかりましたか?
スクールへ通う。その前に、あなたの地域にはどんな仕事があるのか、CADオペレーターの求人を片っ端から探してみてくださいね。

SATO

sato@hirosaot.net

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