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CADオペになるためには、何を勉強したらいい?

そりゃあ、もちろんCADの操作でしょう。

…と、初心者の方はそう考えます。
だけど、実は“CADを使えるだけの人”はあまり仕事の役に立たないと、現場を知っている人にはわかります。

今の時代、ExcelとWordくらいは誰でも使えます。
学生さんでも使えます。

正直なところ、CADの操作もExcelやWordとあまり変わりません。
変わらないというと誤解を招いてしまうかもしれませんが、要は難易度がそれほど高いわけではないのです。
スクールへ通えば、誰でも使えるようになります。
その気になれば、独学でも習得することはできるでしょう。

だったら、ハズレのCADオペと、アタリのCADオペ。この違いは、どこにあるのでしょうか?

経験?

もちろん、経験の有無は大きいです。経験がないよりは、あった方が絶対にいい。
だけど、ただ経験が長ければいいというわけでもないのです。

ここで、最初の質問に戻ります。

CADオペになるために必要な勉強とは?

初心者の方の多くは、『CADの操作』や『資格試験の勉強』を挙げるでしょう。
だけど、どちらもハズレです。

『CADの操作』

CADオペレーターを目指すなら、そもそもCADは使えて当たり前。CADの操作を覚えることは、勉強のうちには入りません。

『資格試験の勉強』

CADに資格はいりません。就職に有利ということもありません。資格があっても、経験がなければ「スクールで学んだだけの人」に変わりはないのです。
私は学生時代にCAD利用技術者試験の2級を取得しました。今では、履歴書に書くこともありません。上位資格を取得する気もありません。

私はもともと、建築が専門です。
ある時、ひょんなことから2~3ケ月の短期で、化学プラントのCADオペレーターとして仕事をすることになりました。
プラント? 配管? 建築図面しか描いたことのない私にとっては、未知の世界です。
しかも、AutoCADです。Jw-cadしか使ったことないのに。

まず、派遣会社で3日間の講習を受けました。
これは「AutoCADは未経験ですが、ちゃんと指導しましたよ」という派遣会社の建前のために実施しているもので、3日間で完璧にAutoCADを使いこなせるようになるわけではありません。
もちろん、「本当に大丈夫かな」という不安はありましたけどね。

そして、3日間の講習とは別に、自主的に準備したこと。
それは、

専門書を買って勉強した

作図の対象となるものを知らなければ、図面は描けない。CAD経験者は、無意識のうちにそのことを知っています。
だから、とりあえず配管のことを少しでも知っておこうと思い、配管製図の本を買ったのです。

2ケ月前まで派遣で働いていた、土木の現場へ行く前もそうでした。
その現場は道路の現場でしたから、土木の実務に関する本を買い、とりあえず道路図面の基本だけは頭に入れておきました。

この現場で使用したCADソフトのは、デキスパートのA納図。
もちろん、初めてです。講習もありません。
現場監督から図面データをもらい、暇な時間に図面をいじったり、トレースしたりしながら、操作を覚えました。

ある程度の操作を覚えたあとは、ウェブ上で「土木CAD製図基準」「道路工事完成図等作成支援サイト」「道路⼯事完成図等の作成⽅法」など、道路の製図に関係のありそうなページを探して片っ端から目を通しました。

もちろん、専門的な知識を習得することは、そう簡単ではありません。
だけど、配管なら配管、道路なら道路の製図の雰囲気を掴んでおくだけでも、初めての図面に対する抵抗感は薄くなります。心の準備ができるんですね。

そして、最低でもやっておくべきこと。それは、

専門用語は頭に入れておく

専門用語のわからないCADオペレーターは、かなりつらいです。
CADオペ本人もつらいけど、指導する側もつらいでしょう。
なにせ、普通に会話ができないのですから。

土木の専門用語は建築の専門用語と通じる部分も多いので、あまり不自由はしませんでした。
だけど、やっぱり初めて聞く用語、聞きなれない用語はありました。

だから、現場の人たちが話をしていて、わからない用語が出てきた時にはすぐにインターネットで検索。
書類の整理をしていて、見慣れない言葉を見つけた時にも、すぐに検索。
製品の名前も検索して、メーカーのサイトで画像を確認しました。

本当は、実際に現場を見るのがいちばんいいんですが、派遣のCADオペくらいでは、なかなか現場は見せてもらえませんよね(これも、まずは就職をすすめる理由の1つです)。
幸いにも、その現場では出勤時、退勤時に工事現場の横を通ることができたので、毎日作業の様子を眺めては、

「平面図のあの線は、これだったのか」
「この品番、あの詳細図の中にあったな」

などと、些細な発見に胸を躍らせていましたね。

現場を見て楽しめる。普通に車を運転していても、ついつい工場の配管や道路の形状に目がいくようになる。
こういう気持ちを理解できる人は、きっとCADオペレーターとしての適性がある人です。
図面にしか目が向かない人、実際の現場に興味を持てない人は、残念ながらCADオペレーターには向きません。

CADの適性を判断する方法

実は、あるのです。簡単に適正を見抜く方法。
それは、「図面を読めるかどうか」。

経験の有無は関係ありません。
素人であっても、読める人には読めるのです。

図面を見た時、そこに何が描かれているのかがわかる人は、CADオペレーターに向いています。
いつまでたっても、自分が何を描いているのかわからない人。自分が足したり消したりしている線を“ただの線”としか捉えられない人は、きっといつまでたっても「ハズレ」のまま。

ためしに、Googleの画像検索で「図面」と検索してみてください。いろいろな図面の画像が出てきます。
それらの図面をすべて、立体で捉えることができますか?

Published in CADオペレーターになろう!