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CADオペレーター七変化~目の前にはいつもCADオペの道(5)~

そして、再び在宅CADオペに復帰

こうして、まさかの悪阻と睡魔が原因で仕事をやめ、出産・育児に集中することになった私ですが、当時アフィリエイトで毎月10万円前後の収入あったため、それほど痛手はありませんでした。

産前半年・産後1年は無職のままのんびりしましたが、元クライアントであるSさんから声がかかり、正社員として就職することに。
web制作の担当者として採用されたものの、Sさんがひとり細々とやっていたweb制作事業はあきらかな縮小傾向。
誰に言われたわけでもありませんが、私は空いた時間に率先して、派遣の仕事をとるための営業に出るようになりました。

誰に教わったわけでもないのに、飛び込み営業やテレアポでわりと苦もなく仕事が取れ、営業の面白さにハマっていきました。

ところが、1年半ほど働いたところで第3子の妊娠が発覚。
Sさんから「産前6週間、産後8週間の産休しかあげられない」といわれ、退職を決めました。

きっかけは夫の知人からの紹介

退職して半年後に3人目を出産し、1年間は育児に専念するつもりでいました。
ところが、ある日。
仕事から帰ってきた夫が、

「SATOは、もうCADやらないの?」

と。なんでも、

「奥さん、CADできるんだって? 姪の会社で、在宅CADの仕事できる人探してるんだけど、どう?」

と、会社の人から話を持ち掛けられたのだと。
よくよく話を聞いてみると、なんとT企画設計の仕事だというのです。

「私、T企画設計の仕事してたけど。それでもいいの?」

あんなにしんどかった在宅の仕事なのに、なぜか引き受ける方向で話を聞いている私。
夫の知人は早速、姪御さんに私のことを伝え、

「SATOさんならいいんじゃない?」

という返事をもらったと、連絡をくれました。
姪御さんは、私に仕事を出してくれていた設計士さんのひとりだったのです。

そんな流れで、後日、私と姪御さん、最初にお世話になったSさんの知人設計士、T企画設計の営業部長の4人で打ち合わせをすることになりました。

今度の仕事はプレゼン図の作成

なぜ、営業部長なのか?
実は、今度の依頼は設計図の修正ではなく、プレゼンテーション用の資料を作る仕事だったのです。
だから、営業部から直接依頼を受ける形になります。
今までは設計部の社員がプレゼン図を作っていたのですが、とてもそこまで手が回らなくなってきたので、外注しようという話になったのだとか。

古い施設の平面図をCADにおこし、そこへT企画設計が取り扱っている家具や備品・設備を配置していきます。
担当営業者から展開図を作ってほしいという要望があれば、jw-cadで展開図を描き、それをVectorworksで読み込み、適当に色付けしていきます。
プランニングボードを作ってくれといわれれば、Illustratorで平面図を読み込み、カタログデータから画像を引っ張ってきて、ボードを作成します。

担当営業者からの指示といえば、製品の品番と数量だけ。
配置も色も壁紙の模様も、すべてこちらで決めていましたが、修正の依頼や要望などは一度もなかったように思います。
設計の基礎知識があったので、設備同士の間隔とか通路の幅とか大事なポイントだけは押さえてあったはずですが、内心「本当にこれでいいのか…」と、ちょっと不安でしたね。

CADの操作は「教わるもの」と思わないこと

jw-cadで平面図や展開図を描くくらいはお手のものでしたが、問題はVectorworksの操作です。
Sさんの知人設計士が、「基本は教えるから」とT企画設計のオフィスへ呼んでくれて、その場でVectorworksの操作を少し教えてもらいました。

しかし、T企画設計は基本的に、

「外部のスタッフはオフィスへ入れない」

という方針。
結構な大企業ですが、派遣社員は絶対に受け入れないし、業務委託スタッフもすべて在宅という、閉鎖的な会社でした。

私がVectorworksを触っていると、Sさんの知人設計士が上司に呼ばれ、何やら耳打ちされている。
しばらくすると彼は私の方へやって来て、

「ごめんね、今日はここまででいいかな? わからないことがあったら、連絡してくれたらいいから」

こうして、ほんの1~2時間程度の指導を受けただけで、私は独り立ちすることになったのでした。
結局、ほぼ独学です。Illustratorもね。

カテゴリー: CADオペレーターになろう!